伝説の国語教師だった大村はまさんの著書 「灯し続けることば」小学館 の中の話です。
「 子どもがコップを持って、自分の身体を養う物を飲むとします。 教師はそのコップに栄養のあるいい飲み物を入れるんですが、入れると教師は満足して、もっともっと入れようとするんです。 でもそれは、子どもが飲み終えて、もっとほしいと思ったころに入れるのがごつ。 飲んでいないところに入れても、こぼすだけです。 ~中略~
とにかく、飲んでいないコップにまた入れる、というのは、愚かなことだと思います。」
「教師」の部分を「親」に置き換えることもできます。 豊かな時代に育つ今の子どもたちのコップが空になったタイミングを見逃さない賢い大人でありたいものです。