今年は雪の便りが遅く、道内各地の初雪観測記録が数十年ぶりに塗りかえられたとか。
勤労感謝の日、我が家の居間から見える景色が、あっという間に一面の銀世界へ。 まるで生クリームの上にいるみたい。 大阪育ちの私は、未だにこの真っ白い光景に心をわくわくさせられる。
雪にあこがれていたその昔、数年に一度は大阪でも雪が舞った。 中学生の時、授業中、窓外の雪にクラス全員が窓の方を向く。 先生が授業を止めて、「眺めていいぞ」の時間を下さったことがあった。
札幌に住み始め、たんぽぽの綿毛のようなふわふわ雪へのあこがれだけでなく、冷たく重いやっかいなものである という厳しい現実も知った。
本格的な冬を前に凍った道を歩く怖さに身はすくむけど、ほっこり積もる雪はなぜか温かそうに見える。 こんな雪を遊び相手の子ども時代を過ごしたかったなぁ と今更ながら思ってしまう。