彼岸花

いつも歩いている屯田防風林沿いの とあるお宅の庭に真っ赤な彼岸花が二十本位咲いているのを見つけました。 そんな光景を北海道で見るのは初めてで、とっても嬉しく、見つけた日が丁度彼岸の中日二十三日だったのは仏様のお導きか。

子どもの頃、彼岸花を初めて見たとき、花びらが線のように細く、それが何本も放射状に広がり、かんざしのように華やかだった。 葉っぱのない緑色の真っ直ぐな茎のてっぺんに花魁の髪型の如く真っ赤な色で 「私、きれいでしょ」と主張するように咲く姿は強烈で、私の好きな花になった。

高校生のとき、現国の授業で多分短歌を習ったときだったのか、記憶は定かでないけど。 先生が「彼岸花が好きな人?」と質問されたので、私は元気よく挙手。 なんとクラスで一人、私だけ。 先生が「不気味な花ですよね~」と。 何だか不気味な花が好きな私が不気味という空気が一瞬漂ったのは、はっきり覚えている。

別名 曼珠沙華(まんじゅしゃげ)とも言われる彼岸花は、球根に毒があり、昔はもぐらやねずみの被害を防ぐため、墓地や田の畦に植えられたとか。 その毒性から花に触れると死ぬしかない。 死=彼岸 から名付けられたともされているらしい。

高校の先生が当時不気味と言われた理由は推察できたけど、数十年の時を経ても私はやっぱり彼岸花が好き。 明治の昔 “ 曼珠沙華 一むら燃えて秋陽つよし そこ過ぎている しずかなる径” と木下利玄が詠んだ情景は今なお大好きだ。


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