越冬野菜

十一月に入りスーパーで箱入りじゃがいもや玉ねぎ、土つき大根やにんじん、大玉の白菜やキャベツが三~四個入りの大袋で売り出されている。 冬期間、家庭で保存するべき越冬野菜たちである。

私が札幌へ来た年の秋、新聞の折込ちらしに「越冬野菜セール」と書かれた広告がよく入っていた。 この「越冬野菜」という表現に驚いたのを思い出す。 冬は買い物へ行くことができず家にこもるのか とか スーパーに物がなくなるのか と妄想したり、南極大陸でもないのに、越冬とは大げさだろう と思っていた。

後日、これが漬物用野菜でもあることがわかり、各家庭で大量の漬物を作るのが、札幌の晩秋の風物詩なのを初めて知った。 当時の週末は、あちこちのスーパーで売り出される越冬野菜を家族総出で買出しに行き、大根や白菜、キャベツ等を車のトランクにぎっしり詰め込む父親の姿がよく見られた。

最近は昔のように大量の漬物を作る家が減り、たくわん漬け用に大根を一本まんま外に干す、大根すだれさえあまり見かけない。 残念ながら越冬野菜という四文字もほとんど見なくなっている。

こんな時代ではあるけど、北国の漬物文化は続いて欲しいと私は思う。 少しだけど、大根三本を甘酢漬けに、保存袋でにしん漬けも作ってみた。 将来的には、外干し大根すだれを作り、本格たくわん漬けに挑戦してみたいと思っている私です。


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