冬枯れの木

久しぶりに散歩へ行く。 積雪のない時期は、ほぼ毎日歩くこの散歩道。

明治時代、札幌市が暴風雪から住民を守るため整備された ななかまど、ポプラ、いちょうや桜など十数種類の木が茂る林である。 白樺の並木の中を歩くときは、まるで風景画の中へ入り込んだよう。

この時期、ほとんどの木の足元は雪で埋もれるが、幹とそこから伸びやかに広がる枝も堂々して、凛とした美しさがある。 寒冷地に生える木々は凍って折れないように、水分をすべて地中へ流し冬を迎えると言う。 それらを冬枯れの木、と聞いたことがある。

健康維持のため太極拳を学んでいるが、先生が身体の力み癖を改善するには、体内の水の流れを意識して動くようにおっしゃる。 立つときは、脚から地中へ身体の水分を流すが如く、頭や首は天空の神が引っ張り上げてくれるが如く伸ばす。 

こう考えると、余計な水分が命取りになる冬枯れの木が太極拳の達人のように見えてくる。

目の前の大きな木を真似て私も立ってみた。 重心が下がり、脚が地中へささっていく、肩が軽くなっていく・・・・気持ちがいい。

静かな林の中で、木とお仲間になった静かなひとときである。

 


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