「気になるとき」

ひと気のまばらな公園で、まだ温かみの残る草の上に寝転がる。 背中から伝わる草いきれが心地よい。 目の前に広がる空に浮かぶ雲の背中も、夕陽を浴びて温かそう。

こんな空を前にも見たことがあると思いながら、朝からの一連の家事を振り返る。 トイレ掃除から始まって、家中の雑巾がけまでやった。 

食事作りや洗濯は日課なのだが、掃除はしない。 気になるときにする。 今日はそのときが大挙してやってきた。

朝、「うんちくん、さようなら」から始まり、便器の汚れをごしごし。 トイレの床の埃が気に入らない、ペーパーホルダーのカバーまで取り替えた。 トイレに続き浴室も。 風呂の残り湯を使い居間の床を拭く。 ついでに階段、ついでに窓。 次々と気になるところに手をつけた。

普段の手抜きを思い知らされ、休日はあっという間に掃除で半日以上が終わった。

きれいになって嬉しいけれど・・、ちょっとここらで一休み。

汗だくの体をシャワーでさっぱりさせ、久しぶりの公園へ散歩に出たのは夕方近く。 寝転んだ私の目に入ったのは、羊雲の広がる夕焼けの空。 気になるものは何にもない。 

大空の下、手足を大の字に伸ばし、大きく息を吐く。 さっきまでの疲れが天空へどんどん吸い上げられていく気がした。


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